鳥井文庫
内 容 :ロバート・ブラウニング(R.Browning)関係 構 成 :洋書101冊 旧 蔵 者 :故 鳥井 匡 (元旧制高知高知高等学校教授) 収 蔵 年 :1935年
鳥井文庫とは、旧制高知高等学校教授、故鳥井匡氏の所蔵されていたブラウニング関係の洋書を、先生が急逝された後、御遺族より当館の前身である旧高知高校図書館へ寄贈戴いたものである。
文庫の総冊数は101冊。内容はブラウニングの作品集、詩集、書簡、伝記およびそれらについての評論を始め、熱烈な恋愛を経て彼の妻となった女流詩人、エリザベス・バレット夫人の作品、書簡集も含まれている。
鳥 井 匡 (トリイ タダス)
明治22年、熊本県球磨郡水上村に生まれ、五高、東大を卒業後、大正13年に高知高校に勤務。昭和9年、盲腸炎が因で惜しくも急逝された。当時46才、少壮気鋭の学者であった。ブラウニングに心酔されただけあって、その資質には俊烈な一面があって、源氏物語などは遊蕩文学として却けられた由。昭和6年から8年まで英国オックスフォードに留学されているので、その折に購入された図書もこの文庫の中にかなり収められている筈である。
高 尾 泰 (元附属図書館員)